成形標準表

■ ホモポリマー

区分 ホモポリマー
グレード

2010,3010,4010,4012,4050,4060,5010,5050,7010,7050,7054,9054,2013A,3013A,4013A,5013A,FS410,GA510,GA520, GN705,LA543,LL700,LM511,LP402,LS701,LT200,LT802,LT804,MG210,Z3010,Z4060,Q5010

予備乾燥 温度 (°C) 80~90°C
時間(HR) 3~4時間
成形条件 樹脂温度(°C) 190~210°C
金型温度(°C) 60°C以上
その他
注意すべき事項

テナック™成形時の注意事項

  1. テナック™ご使用の前に弊社『製品安全データシート(SDS)』をお読み下さい。
  2. 可燃性ですので、保管・取扱は熱、発火源から離れた場所で行って下さい。
    万一、燃焼した場合は有毒ガス(CO、ホルムアルデヒド等)が発生する恐れがあります。
  3. 樹脂が床にこぼれたら、滑り・転倒を防止するために、すぐ掃除して下さい。
  4. 一般にポリアセタール樹脂が分解して発生するガスはホルムアルデヒドです。ガスが成形機や加工機のシリンダー内で発生した場合、シリンダー内の圧力が高くなる危険があります。
    従って、テナック™を成形する際には、必ず下記項目を守って下さい。

    1. 樹脂の分解を起こさない樹脂温度と、シリンダー内滞留時間にすること。

      – Resin temperature

      * 最適樹脂温度:190~210°C
      230°C以下にすること。
      *シリンダー内限界滞留時間
      非強化自然色の場合
      (190°C)50分以内
      (200°C)40分以内
      (210°C)30分以内
      強化材または着色品の場合は別途ご相談下さい。
      (上記は一応の目安であるが諸条件により異なるものである。)

    2. 上記のシリンダー内限界滞留時間を越えた時は分解を起こす場合がありますので、シリンダー内の樹脂をパージ(排出)すること。
    3. 成形を休止する場合は、シリンダー内の樹脂をパージ(排出)し、シリンダーのヒーター電源を(OFFに)切ること。
    4. パージ(排出)し、シリンダー内を他の樹脂で置換するときには、必ず自然色のポリエチレン、透明ポリスチレン、及び弊社”アサクリン™”を使用すること。これ以外の樹脂を使用しないこと。
      パージ(排出)した樹脂は、直ちに水の中に入れて、ガスで作業環境を損なわないよう十分注意すること。
    5. テナック™には旭化成が指定する以外の着色剤、添加剤や異種銘柄樹脂を一切混合してはならない。混合すると、樹脂の熱安定性が著しく悪くなり、分解することがある。
    6. シリンダー、ノズル、ホットランナー等に樹脂の部分的滞留部分がある場合は、樹脂が焼け、分解することがあるので、確実に樹脂をパージ(排出)すること。
    7. 作業時には必ず充分な局所排気、または有効な全体換気を行って、作業環境を良くすること。
  5. 記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、以上の情報は新しい知見により改訂されることがあります。また、注意事項は通常の取り扱いを対象としたものであって、特殊な取り扱いの場合は用途・用法に適した安全対策を実施の上、ご利用下さい。

 

■ コポリマー

区分 コポリマー
グレード 3510,3513,4513,4520,4563,5520,7513,7520,8520,9520,FF520,CF452,CF454,EF750,EF850,GN455,GN752,GN755,HC350,HC450, HC460,HC550,HC750,HC760,LD755,LT350,LV450,LX750,LZ750,MT754,NS556,TFC64,TFC77,TFC84,Z3510,Z3513,Z4513, Z4520,Z4563,ZH450,ZH760,ZLV40,ZM413
予備乾燥 温度(°C) 80~90°C
時間(HR) 3~4時間
成形条件 樹脂温度(°C) 180~210°C
金型温度(°C) 60°C以上
その他注意すべき事項

テナック™-C成形時の注意事項

  1. テナック™-Cご使用の前に弊社『製品安全データシート(SDS)』をお読み下さい。
  2. 可燃性ですので、保管・取扱は熱、発火源から離れた場所で行って下さい。
    万一、燃焼した場合は有毒ガス(CO、ホルムアルデヒド等)が発生する恐れがあります。
  3. 樹脂が床にこぼれたら、滑り・転倒を防止するために、すぐ掃除して下さい。
  4. 一般にポリアセタール樹脂が分解して発生するガスはホルムアルデヒドです。ガスが成形機や加工機のシリンダー内で発生した場合、シリンダー内の圧力が高くなる危険があります。
    従って、テナック™-Cを成形する際には、必ず下記項目を守って下さい。

    1. 樹脂の分解を起こさない樹脂温度と、シリンダー内滞留時間にすること。

      – Resin temperature

      * 最適樹脂温度:180~210°C
      250°C以下にすること。
      *シリンダー内限界滞留時間
      非強化自然色の場合
      (190°C)70分以内
      (200°C)60分以内
      (210°C)40分以内
      強化材または着色品の場合は別途ご相談下さい。
      (上記は一応の目安であるが諸条件により異なるものである。)

    2. 上記のシリンダー内限界滞留時間を越えた時は分解を起こす場合がありますので、シリンダー内の樹脂をパージ(排出)すること。
    3. 成形を休止する場合は、シリンダー内の樹脂をパージ(排出)し、シリンダーのヒーター電源を(OFFに)切ること。
    4. パージ(排出)し、シリンダー内を他の樹脂で置換するときには、必ず自然色のポリエチレン、透明ポリスチレン、及び弊社”アサクリン™”を使用すること。これ以外の樹脂を使用しないこと。
      パージ(排出)した樹脂は、直ちに水の中に入れて、ガスで作業環境を損なわないよう十分注意すること。
    5. テナック™-Cには旭化成が指定する以外の着色剤、添加剤や異種銘柄樹脂を一切混合してはならない。混合すると、樹脂の熱安定性が著しく悪くなり、分解することがある。
    6. シリンダー、ノズル、ホットランナー等に樹脂の部分的滞留部分がある場合は、樹脂が焼け、分解することがあるので、確実に樹脂をパージ(排出)すること。
    7. 作業時には必ず充分な局所排気、または有効な全体換気を行って、作業環境を良くすること。
  5.   記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、以上の情報は新しい知見により改訂されることがあります。また、注意事項は通常の取り扱いを対象としたものであり、特殊な取り扱いの場合は用途・用法に適した安全対策を実施の上、ご利用下さい。

製品データ/使用のヒント ※取扱い上の注意

テナック™取り扱い上の注意

この資料の記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、新しい知見により改訂されることがあります。なお、これらは情報提供であって保証するものではありません。従って、ご使用に際しては、使用環境・設計等を十分配慮し、製品に問題ないことを貴社がご判断の上、貴社の責任においてご使用ください。

1. 取り扱い上の注意

テナック™の取り扱い上の注意については「製品安全データシート」を別途作成しておりますので、テナック™のご使用の前にお読み下さい。なお、次の事項はテナック™の取り扱いの要点です。テナック™の安全な取り扱いにご活用下さい。 旭化成テナック™指定の顔料、添加剤等以外で貴社が用いる顔料、添加剤等の安全性及びテナック™への適合性については、貴社にて調査下さる様お願いいたします。

(1)安全衛生上の注意点
テナック™の乾燥、溶融時及び樹脂分解時に発生するガスはホルムアルデヒドが主成分です。眼、皮膚への接触や吸入を避けるように気をつけて下さい。又、高温の樹脂には直接触れないようにして下さい。乾燥、溶融などの各作業においては局所排気装置の設置や保護具(保護眼鏡、保護手袋、等)の着用が必要です。

(2)燃焼に関する注意点
テナック™は可燃性ですので、取り扱い、保管は熱及び発火源から離れた場所で行って下さい。万一燃焼した場合には有毒ガスを発生する恐れがあります。消火には水、泡消火剤、粉末消火剤が使用できます。

(3)廃棄上の注意点
テナック™は埋め立て又は焼却により処理できますが、処理に際しては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って、公認の産業廃棄物処理業者もしくは地方公共団体に委託して処理下さい。また、自ら焼却する時は、焼却設備を用いて大気汚染防止法などの諸法令に適合した処理を施して下さい。焼却時には有毒ガスを発生する恐れがあります。

(4)保管上の注意点
消防法の指定可燃物(合成樹脂類)であり、市町村条例に従って取り扱い下さい。(消火設備、屋内貯蔵取扱所など)

(5)成形上の注意点
樹脂の分解を避けるために下記の点にご注意下さい。 ・加工機内に、樹脂を高温の状態で長時間滞留させないで下さい。 ・強酸及び酸化剤、PVCとの混合押し出しはしないで下さい。 床上にこぼれたペレット等は、放置すると足元が滑って転倒を招く恐れがありますので、速やかに清掃して取り除いて下さい。

2.用途に関して

  • ・テナック™を、体内埋め込み用途、体液・輸液に直接接触する用途には、使用しないで下さい。 その他の医療用途にご使用の際には、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。
  • ・テナック™を、食品に直接接触する用途にご使用の際は、ポリ衛協PL(ポジティブリスト)、食品衛生法、FDAに適合したグレードを選んで下さい。その場合は、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。
  • ・テナック™のご採用に当たっては、 必ず実際の製品で物性、耐久性等を事前に評価を行って下さい。

3. その他

ご使用に際しては、工業所有権等にもご注意下さい。

テナック™に関するご質問・ご相談・サンプル
のご依頼をお待ちしております。

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