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テナック™とは

テナック™とは、旭化成が製造販売する、ポリアセタール樹脂の総称です。

テナックとはラテン語で「強靭な」を意味する「テナックス」から命名された当社のポリアセタール樹脂です。
ポリアセタール樹脂は、強度・剛性等の機械的特性が高く、優れた摩擦・摩耗特性、寸法安定性、耐油・耐有機溶剤性を持つバランスのとれたエンジエアリングプラスチックです。
当社では、耐久性や靭性に優れる「2010」、「3010」等の高粘度グレード、更に旭独自の結晶制御技術により耐クリープ性を高めた「MG210」、ホルムアルデヒドの発生量を大幅に削減した低VOCグレード「Zシリーズ」等をラインナップしております。
現在、これらの材料は例えば自動車用のモーターギア、機構部品、内装材等に使用されています。
このように当社はグレードのラインナップが豊富であり、用途に応じた最適なグレードを提供することが出来ます。

テナック™の特長

汎用エンジニアリング樹脂(エンプラ)の中でのテナック™の特長を以下に示します。

長所

1. 長期に亘り、優れた摩擦・摩耗特性を有します。
2. 疲労特性とクリープ特性に優れています。
3. 耐油性・耐有機溶剤性に優れています。

短所

・ホモポリマー、コポリマー共通
1. UL94規格でV-1以上の難燃性は有しておりません。
2. 酸性物質と接触する用途には注意が必要です。
・ホモポリマー
1. 熱水と接触する用途には注意が必要です。

テナック™の製造

テナック™は、弊社独自の技術で、原料から製品まで一貫生産しています。

テナック™ 用途事例

フューエルポンプモジュール

車両の燃料タンクに装着され、下部のケース内にポンプと燃料フィルタを内蔵しており、浄化した燃料を上部のフランジからエンジンに送る部品です。主要な部品は、耐燃料性に優れるPOMで構成されます。

特長

・耐燃料性
・耐クリープ性

インサイドドアハンドル/ケース

・自動車内装部品に要求される耐光性と耐薬品性を塗装レスで実現します。
・加熱老化、UV照射による機械的物性、色調の変化はOEM各社の規格に適合をしています。
・低VOC処方により年々厳しくなるOEM各社の車内環境基準(揮発成分の低減)に対応しています。

グレード

・テナック-C Z4513:中粘度低VOC耐候コポリマーグレード
・テナック-C ZM413:中粘度低VOC耐候メタリック調外観コポリマーグレード

特長

・業界最高レベルの低VOC(揮発性有機化合物)性
・耐候性
・メタリック調外観グレードにより塗装レスでの高意匠化が可能

スルーアンカー

スルーアンカーはセンターピラーに設置され、金属部品にPOM樹脂等を被覆することで、シートベルト(ポリエステル)との摺動性を保持しています。また、車の衝突時での衝撃性、内装部品であるため耐光性も要求されるため、高粘度耐候ホモポリマーグレード3013Aが使われています。

グレード

テナック 3013A:高粘度耐候ホモポリマーグレード

特長

・耐候性
・耐衝撃性

シートベルトプレスボタン

・自動車内装部品に要求される耐候性、低VOC性を有しています。
・耐衝撃性に優れ非常時にも破損しにくいです。

特長

・業界最高レベルの低VOC(揮発性有機化合物)性
・耐候性
・耐衝撃性

モーターギア

ドア・ワイパー・シート等を駆動させるモーターに使用されるギアには、高い耐久性が求められるため、高粘度のホモポリマーが主に使用されています。

特長

・耐久性
・耐クリープ性
・金属代替による軽量化が可能

ウィンドレギュレータ
(キャリアプレート)

窓ガラスの昇降装置であるウィンドウレギュレータ(ワイヤー式)には、摺動性や耐久性に優れるPOMが多く使用されています。窓ガラスを支えて長時間の負荷を受ける部品であるキャリアプレートには、繰返し疲労特性や耐クリープ性に優れる高分子量ホモポリマーが使用されています。

特長

・耐久性
・繰返し疲労性、耐クリープ性
・金属代替による軽量化が可能

戸車

サッシ等の開閉をスムーズに行います。近年サッシの大型化、断熱性向上のための2枚ガラス採用等によりサッシの重量が増大しています。そのため戸車に掛かる負担も大きくなり、耐久性に優れるテナック超高粘度グレードが用いられています。

グレード

・テナック MG210:超高粘度高耐久ホモポリマーグレード
・テナック 2010:超高粘度ホモポリマーグレード

特長

・耐クリープ性
・対金属摩耗性

プリンタ・ギア

・歯車はトルクと回転を伝達する部品です。具体的には歯車は軸を中心に回転して歯が噛合い伝達します。
・樹脂製歯車に求められる性能は、剛性、耐久性、摺動・静音性、静的・動的精度と言えます。
・テナックは要求特性に合わせ数多くのグレードをラインナツプしています。

グレード

・テナック-C NS556
・テナック-C LX750、テナック-C LZ750
・高剛性・高精密コポリマー・グレード NS556;高剛性と高精密を両立させた無機フィラー強化グレード
・良流動・高摺動コポリマー・グレード LZ750、LX750;高機能コポリマーHC750をベースに、摺動剤を使い分け2グレードを用意

特長

・高摺動性
・精度の高い成形が可能

プリンタ機構部品
(テナック)

・プリンタの機構部品は多種多様です。代表的な物として軸・軸受け、アーム、コロ、カムなどがございます。
・全ての部品に求められるのは、長期に渡り性能が変化しにくい事です。
・軸や軸受けは穴径を維持するため剛性と耐摩耗性、アームやカムなどは繰返し疲労で変形しないことなどが求められます。

グレード

・テナック-C HC750、HC450
・テナック-C LZ750、LX750
・高機能コポリマー・グレード HC750、HC450;ホモの物性と、コの熱的耐性を併せ持った第三のポリアセタール。
・良流動・高摺動コポリマー・グレード LZ750、LX750;高機能コポリマーHC750をベースに、摺動剤を使い分け2グレードを用意。

特長

・テナックは機械特性をはじめ耐久・疲労性及び摺動性に優れる材料です
・特にホモとコの良い所を併せ持ったHCは機構部品に最適な材料と言えます
・HCをベースに摺動を施したLZ/LXは物性は勿論の事、摺動性能も優れています
・薄肉成形が可能です

導電性軸受

不導体であるプラスチックに導電性を付与する事により、今まで金属であった接点部品やアース部品を代替する事が出来ます。樹脂は成形で部品作製する事が出る事と、二次加工を省く事も可能なため、生産性・コスト面で優位と言えます。

グレード

・テナックC-TFC77、TFC84
・導電コポリマーグレード

特長

・体積抵抗値が10^0~10^1Ω・cmレベルの優れた導電性を有します。
・TFC77は極めて安定した導電性と摺動性を兼ね備えています。
・TFC84は安定した導電性と、靭性に優れた性能を有します。

輸液ポンプガイド

・輸液ポンプは必要量を長期に渡り安定に送液することだけでなく小型化が求められます。
・送液部分は医療用チューブと絶えず接し高い耐摩擦摩耗性能が要求されることからテナックの高摺動グレードが適用されます。

グレード

高摺動グレード
当社では長年、業界最高の摩擦摩耗特性と機械物性を備えたテナックを追求し高摺動グレードとして市場に提供しております。各種相手材との組み合わせで最適なグレードをご提案します。

特長

・寸法安定性
・耐久性
・高負荷摺動性

ランセット

・ランセットは血糖値測定などの微量採血の為に用いられます。
・射出成形性、良好な穿刺性の観点からテナックが用いられています。

グレード

高流動ホモポリマーグレード

特長

・高流動性
・帯電防止性
・低反り変形性
・固化速度が速い

フューエルポンプモジュール

車両の燃料タンクに装着され、下部のケース内にポンプと燃料フィルタを内蔵しており、浄化した燃料を上部のフランジからエンジンに送る部品です。主要な部品は、耐燃料性に優れるPOMで構成されます。

特長

・耐燃料性
・耐クリープ性

インサイドドアハンドル/ケース

・自動車内装部品に要求される耐光性と耐薬品性を塗装レスで実現します。
・加熱老化、UV照射による機械的物性、色調の変化はOEM各社の規格に適合をしています。
・低VOC処方により年々厳しくなるOEM各社の車内環境基準(揮発成分の低減)に対応しています。

グレード

・テナック-C Z4513:中粘度低VOC耐候コポリマーグレード
・テナック-C ZM413:中粘度低VOC耐候メタリック調外観コポリマーグレード

特長

・業界最高レベルの低VOC(揮発性有機化合物)性
・耐候性
・メタリック調外観グレードにより塗装レスでの高意匠化が可能

スルーアンカー

スルーアンカーはセンターピラーに設置され、金属部品にPOM樹脂等を被覆することで、シートベルト(ポリエステル)との摺動性を保持しています。また、車の衝突時での衝撃性、内装部品であるため耐光性も要求されるため、高粘度耐候ホモポリマーグレード3013Aが使われています。

グレード

テナック 3013A:高粘度耐候ホモポリマーグレード

特長

・耐候性
・耐衝撃性

シートベルトプレスボタン

・自動車内装部品に要求される耐候性、低VOC性を有しています。
・耐衝撃性に優れ非常時にも破損しにくいです。

特長

・業界最高レベルの低VOC(揮発性有機化合物)性
・耐候性
・耐衝撃性

モーターギア

ドア・ワイパー・シート等を駆動させるモーターに使用されるギアには、高い耐久性が求められるため、高粘度のホモポリマーが主に使用されています。

特長

・耐久性
・耐クリープ性
・金属代替による軽量化が可能

ウィンドレギュレータ
(キャリアプレート)

窓ガラスの昇降装置であるウィンドウレギュレータ(ワイヤー式)には、摺動性や耐久性に優れるPOMが多く使用されています。窓ガラスを支えて長時間の負荷を受ける部品であるキャリアプレートには、繰返し疲労特性や耐クリープ性に優れる高分子量ホモポリマーが使用されています。

特長

・耐久性
・繰返し疲労性、耐クリープ性
・金属代替による軽量化が可能

戸車

サッシ等の開閉をスムーズに行います。近年サッシの大型化、断熱性向上のための2枚ガラス採用等によりサッシの重量が増大しています。そのため戸車に掛かる負担も大きくなり、耐久性に優れるテナック超高粘度グレードが用いられています。

グレード

・テナック MG210:超高粘度高耐久ホモポリマーグレード
・テナック 2010:超高粘度ホモポリマーグレード

特長

・耐クリープ性
・対金属摩耗性

プリンタ・ギア

・歯車はトルクと回転を伝達する部品です。具体的には歯車は軸を中心に回転して歯が噛合い伝達します。
・樹脂製歯車に求められる性能は、剛性、耐久性、摺動・静音性、静的・動的精度と言えます。
・テナックは要求特性に合わせ数多くのグレードをラインナツプしています。

グレード

・テナック-C NS556
・テナック-C LX750、テナック-C LZ750
・高剛性・高精密コポリマー・グレード NS556;高剛性と高精密を両立させた無機フィラー強化グレード
・良流動・高摺動コポリマー・グレード LZ750、LX750;高機能コポリマーHC750をベースに、摺動剤を使い分け2グレードを用意

特長

・高摺動性
・精度の高い成形が可能

プリンタ機構部品
(テナック)

・プリンタの機構部品は多種多様です。代表的な物として軸・軸受け、アーム、コロ、カムなどがございます。
・全ての部品に求められるのは、長期に渡り性能が変化しにくい事です。
・軸や軸受けは穴径を維持するため剛性と耐摩耗性、アームやカムなどは繰返し疲労で変形しないことなどが求められます。

グレード

・テナック-C HC750、HC450
・テナック-C LZ750、LX750
・高機能コポリマー・グレード HC750、HC450;ホモの物性と、コの熱的耐性を併せ持った第三のポリアセタール。
・良流動・高摺動コポリマー・グレード LZ750、LX750;高機能コポリマーHC750をベースに、摺動剤を使い分け2グレードを用意。

特長

・テナックは機械特性をはじめ耐久・疲労性及び摺動性に優れる材料です
・特にホモとコの良い所を併せ持ったHCは機構部品に最適な材料と言えます
・HCをベースに摺動を施したLZ/LXは物性は勿論の事、摺動性能も優れています
・薄肉成形が可能です

導電性軸受

不導体であるプラスチックに導電性を付与する事により、今まで金属であった接点部品やアース部品を代替する事が出来ます。樹脂は成形で部品作製する事が出る事と、二次加工を省く事も可能なため、生産性・コスト面で優位と言えます。

グレード

・テナックC-TFC77、TFC84
・導電コポリマーグレード

特長

・体積抵抗値が10^0~10^1Ω・cmレベルの優れた導電性を有します。
・TFC77は極めて安定した導電性と摺動性を兼ね備えています。
・TFC84は安定した導電性と、靭性に優れた性能を有します。

輸液ポンプガイド

・輸液ポンプは必要量を長期に渡り安定に送液することだけでなく小型化が求められます。
・送液部分は医療用チューブと絶えず接し高い耐摩擦摩耗性能が要求されることからテナックの高摺動グレードが適用されます。

グレード

高摺動グレード
当社では長年、業界最高の摩擦摩耗特性と機械物性を備えたテナックを追求し高摺動グレードとして市場に提供しております。各種相手材との組み合わせで最適なグレードをご提案します。

特長

・寸法安定性
・耐久性
・高負荷摺動性

ランセット

・ランセットは血糖値測定などの微量採血の為に用いられます。
・射出成形性、良好な穿刺性の観点からテナックが用いられています。

グレード

高流動ホモポリマーグレード

特長

・高流動性
・帯電防止性
・低反り変形性
・固化速度が速い

グレード一覧・検索

テナック™(ホモポリマー)

標準 高耐久 低VOC ハイサイクル 耐候 強化 潤滑 柔軟
高粘度 2010
3010
MG210 Z3010 2013A
3013A
LT802
中粘度 4010
4060
5010
4050 Z4060 5050 4013A
5013A
GA510
GA520
LT804
LT805
LT200
FS410
LP402
LA543
LM511
4012
高流動 7010 7050
7054
GN705 LS701
超高流動 9054

 

テナック™-C(コポリマー)

標準 低VOC HC 傷付き
防止
耐候 強化 潤滑 導電 消音
高粘度 3510 V3510
Z3510
Z3513
HC350 3513 LT350
中粘度 4520
5520
Z4520
Z4513
Z4563
ZH450
ZLV40
HC450
HC550
HC460 4513
4563
GN455
G455X
G455S
G457X
G457S
CF452
CF454
NS556
LV450 TFC64
TFC84
TFC77
SG454
高流動 7520
8520
9520
ZH760 HC750 HC760 7513 GN752
GN755
MT754
LZ750 EF750
EF850
LD755

グレード検索

テナック™(ホモポリマー)

テナック™-C(コポリマー)

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製品データ/使用のヒント

テナック™取り扱い上の注意

この資料の記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、新しい知見により改訂されることがあります。なお、これらは情報提供であって保証するものではありません。従って、ご使用に際しては、使用環境・設計等を十分配慮し、製品に問題ないことを貴社がご判断の上、貴社の責任においてご使用ください。

1. 取り扱い上の注意

テナック™の取り扱い上の注意については「製品安全データシート」を別途作成しておりますので、テナック™のご使用の前にお読み下さい。なお、次の事項はテナック™の取り扱いの要点です。テナック™の安全な取り扱いにご活用下さい。 旭化成テナック™指定の顔料、添加剤等以外で貴社が用いる顔料、添加剤等の安全性及びテナック™への適合性については、貴社にて調査下さる様お願いいたします。

A.安全衛生上の注意点
テナック™の乾燥、溶融時及び樹脂分解時に発生するガスはホルムアルデヒドが主成分です。眼、皮膚への接触や吸入を避けるように気をつけて下さい。又、高温の樹脂には直接触れないようにして下さい。乾燥、溶融などの各作業においては局所排気装置の設置や保護具(保護眼鏡、保護手袋、等)の着用が必要です。

B.燃焼に関する注意点
テナック™は可燃性ですので、取り扱い、保管は熱及び発火源から離れた場所で行って下さい。万一燃焼した場合には有毒ガスを発生する恐れがあります。消火には水、泡消火剤、粉末消火剤が使用できます。

C.廃棄上の注意点
テナック™は埋め立て又は焼却により処理できますが、処理に際しては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って、公認の産業廃棄物処理業者もしくは地方公共団体に委託して処理下さい。また、自ら焼却する時は、焼却設備を用いて大気汚染防止法などの諸法令に適合した処理を施して下さい。焼却時には有毒ガスを発生する恐れがあります。

D.保管上の注意点
消防法の指定可燃物(合成樹脂類)であり、市町村条例に従って取り扱い下さい。(消火設備、屋内貯蔵取扱所など)

E.成形上の注意点
樹脂の分解を避けるために下記の点にご注意下さい。

  • ・加工機内に、樹脂を高温の状態で長時間滞留させないで下さい。
  • ・強酸及び酸化剤、PVCとの混合押し出しはしないで下さい。

床上にこぼれたペレット等は、放置すると足元が滑って転倒を招く恐れがありますので、速やかに清掃して取り除いて下さい。

2. 用途に関して

A.テナック™を、体内埋め込み用途、体液・輸液に直接接触する用途には、使用しないで下さい。 その他の医療用途にご使用の際には、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。

B.テナック™を、食品に直接接触する用途にご使用の際は、ポリ衛協PL(ポジティブリスト)、食品衛生法、FDAに適合したグレードを選んで下さい。その場合は、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。

C.テナック™のご採用に当たっては、 必ず実際の製品で物性、耐久性等を事前に評価を行って下さい。

3. その他

ご使用に際しては、工業所有権等にもご注意下さい。

Q&A

QGFの配向と製品設計の注意点の関係は

A ガラス繊維を含む材料は、成形時の流れ方向にガラス繊維が方向性を持ちます。
ガラス繊維の方向性により、成形収縮率や強度が異なってきますので製品設計に当たって注意が必要です。

Qそり防止の手段は

A そりはプラスチックス材料の成形収縮率の大きさ及び異方性(樹脂の流動方向と非流動方法の差異)により発生します。一般に結晶性樹脂は成形収縮率が大きく、そりが発生しやすく、またガラス繊維強化樹脂はガラス繊維の成形時における配向の度合いにより、そりが発生しやすくなります。したがって、成形収縮率の異方性を少なくするための工夫、肉厚変化を少なくするため形状設定、ゲートバランス等の改善や、成形条件面からは金型温度を高く、冷却時間を長くする等の対策を行います。また、材料的には、無機充填材補強タイプのうち、異方性の少ない、球状、板状形態の無機充填材配合タイプがそり防止対策に効果があります。

Qアニーリング、調湿とは

A アニーリングは、成形品を成形後、強制的に寸法を安定させたり、歪を取り去るために行う加熱処理を言います。
調湿とは、吸湿性のある材料の成形品を湿度雰囲気下で強制的に吸湿させ寸法等を安定させる処理を行うことです。

Qモールドデポジットの除去方法は

A モールドデポジット(金型汚染物)は樹脂中に含まれる添加剤、モノマー、オリゴマー等が主成分です。
これを除去するには、これらのものを良く溶解する溶剤で洗浄する方法が一般的で、旭化成の「MDバスター」「バスターマイルド™」が効果的です。

Qリワーク材とは、使うときの条件は

A 工程内で発生する製品以外のスプルー、ランナーや不具合の有る製品を粉砕し再使用する場合、リワーク材(再生材)と言います。
一般には、粉砕し粉砕品をそのまま使用するか、粉砕品を押出しペレット形状とし使用します。
リワーク材を使用する場合、リワーク前後の保管状態、リワーク回数、リワーク材の使用率(どれだけ混入させるか)、異物混入などの注意が必要です。

Q乾燥時の変色の物性への影響は

A 乾燥条件(熱風か真空乾燥か、温度、時間)により材料にかかわらず変色することが有ります。
一般には、100℃以下、2ないし3時間が目安となりますが、100℃以下でも長時間、乾燥すると変色することが有ります。
変色があっても物性への影響は有りませんが、長時間、特に100℃以上で長時間乾燥し、極端に変色した場合は注意下さい。

Q収縮率と型温の関係は

A 金型温度が高いほど、一般に成形収縮率は大きくなります。結晶性樹脂のポリアミド樹脂(レオナ™)やPOM(テナック™)の成形収縮率は金型温度により比較的大きく変化します。
非晶性樹脂のmPPE(ザイロン™)の成形収縮率は金型温度により比較的小さく変化します。

Q成形条件と結晶化の関係は

A 結晶性樹脂の融点以上で充分に溶融している状態と推奨金型温度で成形された成形品の結晶化の度合いはほぼ同じです。金型温度が極端に低い場合は結晶化が進まず、樹脂本来の特性が出ないことがあります。

Q製品の最大肉厚、最小肉厚は

A 製品への応力集中やヒケの発生を避け、成形トラブルを避けるためには、出来るだけ均一な肉厚で設計するのが基本です。
通常の肉厚は、1-3mmを基本とします。

Q予備乾燥は何故必要ですか、必ず必要ですか

A 成形加工前の予備乾燥で、主として水分を除去することにより、樹脂の加水分解や成形品表面の不具合(シルバーストリーク等)などが防止できます。従って、安定的な成形加工を行うためには予備乾燥を行っていただく必要があります。

QGFの形状は

A GFとはガラス繊維(Glass Fiber)の略記号です。形状は直径5-15μmの繊維状です。ペレット状のガラス繊維強化プラスチックに含まれるGFの長さはプラスチックスに混ぜられる時の条件により変わり、数mmになります。

Qグレード番号の見方は

A それぞれの樹脂(テナック™、レオナ™、ザイロン™)で異なりますので、営業担当にお問合せください。

Qマスターバッチとは

A たとえば、着色マスターバッチは、顔料を高濃度で樹脂に配合したもので、成形時にナチュラル色樹脂にブレンドすることによって、成形品を着色することが出来ます。
このように、マスターバッチとはある目的の添加剤等を高濃度で樹脂に配合した樹脂ペレットです。

Q結晶性樹脂と非晶性樹脂の違いは

A 結晶性樹脂とは、高分子が規則正しく配列した状態を示す樹脂で非晶性樹脂とは、規則正しく配列せず、糸球状や絡まった状態となる樹脂です。結晶性樹脂においても、すべての高分子が結晶状態になることはなく、結晶状態と非晶状態が混在しています。具体的には、結晶性樹脂にはポリアミド、ポリアセタール、などがあり、非晶性樹脂にはポリフェニレンエーテル、ポリカーボネート、などがあります。一般的には、結晶性樹脂は硬く、剛性があり、非晶性樹脂は耐衝撃性に優れ、透明性を有することが特徴です。

Q高粘度と低粘度グレードの違いは

A ポリマー(高分子)は分子量によりその特性が変化致します。
分子量が大きくなると溶融した時の粘度が高くなり(高粘度)、成形流動性が低くなりますが、物性面では靭性、疲労性が良好になります。
分子量が小さくなると溶融時の粘度が低くなり(低粘度)、成形流動性が良くなりますが、物性面では脆くなる傾向があります。

Q摺動グレードとは

A 摺動特性、耐摩擦摩耗特性を向上させるために、潤滑剤等を配合したグレードです。

Q無機フィラーの種類は

A シリカのような酸化物、水酸化カルシウムのような水酸化物、炭酸カルシウムのような炭酸塩、硫酸バリウムのような硫酸塩、タルク、マイカ、ワラストナイトのような珪酸塩など化学組成別に各種のフィラーがあります。又、形状的にワラストナイトのような針状のフィラー、タルク、マイカのような板状のフィラー、炭酸カルシウムのような球・粒状のフィラーが有ります。又、形状的にワラストナイトのような針状のフィラー、タルク、マイカのような板状のフィラー、炭酸カルシウムのような球・粒状のフィラーが有ります。

QPOMのホモ、コの違いは

A 重合において、1種類の単量体(モノマー)のみで重合して得られたポリマーをホモポリマー(単独重合体)と呼ばれ、2種類以上の単量体を重合して得られたポリマーをコポリマー(共重合体)と呼んでいます。
ポリアセタール(POM)の場合、単量体の「ホルムアルデヒド」のみで重合されたポリマーがホモポリマーです。「ホルムアルデヒド」と他の単量体を重合して得られたポリマーがコポリマーです。
POMホモポリマーとPOMコポリマーのそれぞれの特性上の違いは、一般的に、ホモポリマーは機械特性に優れ、コポリマーは環境特性(熱・水等)に優れることです。

QULとは

A ULは、保険業者(Underwriters) のために電気及び火災事故を防ぐ目的で、民間レベルで設立された製品安全試験に取り組むアメリカ機関及び規格です。正式には、Underwriters Laboratories Inc, 規格です。合成樹脂材料に関する認定制度があり、合成樹脂に関係の深いものとしては、以下の5つです。

Q延性破壊と脆性破壊の違いは

A 樹脂の応力-歪み曲線において、標準非強化タイプは明確な降伏点が見られ、その後大きな伸びが生じ最終的に破壊します。
このように材料に伸びがある場合を延性破壊といい、一方GF強化タイプの様に、応力-歪み曲線において明確な降伏点がなく、伸びが発生せずに破断する場合を脆性破壊と言います。

Q耐候性と耐光性はどう違う

A 耐候性は気象条件(太陽光、雨、気温、湿度、NOX,SOX等の環境ガス、ほこり等)に対する耐性を表し、耐光性は光(太陽光、蛍光灯等)のみに対する耐性を示します。