優れた摺動性・靭性・疲労特性
ポリアセタール(POM)樹脂

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テナック™-C FF520とは

ポリアセタール (POM)樹脂 は、POM自体の高い強度並びに酸や熱によって残渣なく分解される特長から、粉末射出成形 (PIM) 技術において、バインダーを構成する樹脂として用いられています。

旭化成のPOM樹脂 テナック™-C FF520は、POMの優れた機械特性を維持しつつ非常に高い流動性を付与した、粉末射出成形(PIM)のバインダー樹脂用のポリアセタールコポリマーです。

PIM(粉末射出成形)

テナック™-C FF520の特徴

優れた流動特性

下表の通り、テナック™-C FF520は、POMの優れた機械特性を維持しつつ非常に高い流動性を有しており、PIMのバインダーとして用いることで成形性の改善に貢献します。薄物や小物の成形、多数個取りの成形にも効果的です。

テナック™-C FF520とPIMで用いられる各樹脂の一般物性(参考値)の比較
テナック™-C FF520と、PIMで用いられる各樹脂の一般物性(参考値)の比較
テナック™-C FF520の優れた流動特性
テナック™-C FF520の優れた流動特性

酸・加熱による分解性

POMは、酸・加熱による処理でモノマー単位まで分解除去が可能なので、PIMの脱脂時に残渣がありません。
これにより、割れ・膨れなく密度の高い焼結品を得ることができます。

テナック™-C FF520の分解性
テナック™-C FF520の分解性
テナック™-C FF520 脱脂・焼結試験
テナック™-C FF520 脱脂・焼結試験

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テナック™FF520(PIM向け)の用途事例

Powder Injection Molding(PIM)とは、金属又はセラミック粉末を射出成形することで小型、高精度の金属・セラミック部品を製造する方法。
具体的には金属粉又はセラミック粉とバインダーとを混錬・ペレタイズしたフィードストックを射出成形し、脱脂・焼結にてバインダーを除去し、精密形状の金属・セラミック部品を得る。

https://www.asahi-kasei-plastics.com/wp-content/uploads/2021/12/img_pim.jpg

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製品名・グレード

酸脱脂向けPOM

9520, FF520 (ペレットタイプ)

FF52P (粉末タイプ)

加熱脱脂・金属向けバインダー

PT220 (ペレットタイプ)

特徴

当社製品を用いたバインダーを金属又はセラミック粉末との混練に用いることで、既存のフィードストックよりも下記点に優れる

  • 優れた混練性、熱安定性
  • 良成形性
  • 焼結後の割れ・膨れ低減による歩留まり向上
  • 高強度

テナック™FF520(PIM向け)関連コンテンツ

製品データ/使用のヒント※取扱い上の注意

テナック™取り扱い上の注意

この資料の記載内容は現時点で入手できる資料、情報、データに基づいて作成しており、新しい知見により改訂されることがあります。なお、これらは情報提供であって保証するものではありません。従って、ご使用に際しては、使用環境・設計等を十分配慮し、製品に問題ないことを貴社がご判断の上、貴社の責任においてご使用ください。

1. 取り扱い上の注意

テナック™の取り扱い上の注意については「製品安全データシート」を別途作成しておりますので、テナック™のご使用の前にお読み下さい。なお、次の事項はテナック™の取り扱いの要点です。テナック™の安全な取り扱いにご活用下さい。 旭化成テナック™指定の顔料、添加剤等以外で貴社が用いる顔料、添加剤等の安全性及びテナック™への適合性については、貴社にて調査下さる様お願いいたします。

(1)安全衛生上の注意点
テナック™の乾燥、溶融時及び樹脂分解時に発生するガスはホルムアルデヒドが主成分です。眼、皮膚への接触や吸入を避けるように気をつけて下さい。又、高温の樹脂には直接触れないようにして下さい。乾燥、溶融などの各作業においては局所排気装置の設置や保護具(保護眼鏡、保護手袋、等)の着用が必要です。

(2)燃焼に関する注意点
テナック™は可燃性ですので、取り扱い、保管は熱及び発火源から離れた場所で行って下さい。万一燃焼した場合には有毒ガスを発生する恐れがあります。消火には水、泡消火剤、粉末消火剤が使用できます。

(3)廃棄上の注意点
テナック™は埋め立て又は焼却により処理できますが、処理に際しては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って、公認の産業廃棄物処理業者もしくは地方公共団体に委託して処理下さい。また、自ら焼却する時は、焼却設備を用いて大気汚染防止法などの諸法令に適合した処理を施して下さい。焼却時には有毒ガスを発生する恐れがあります。

(4)保管上の注意点
消防法の指定可燃物(合成樹脂類)であり、市町村条例に従って取り扱い下さい。(消火設備、屋内貯蔵取扱所など)

(5)成形上の注意点
樹脂の分解を避けるために下記の点にご注意下さい。 ・加工機内に、樹脂を高温の状態で長時間滞留させないで下さい。 ・強酸及び酸化剤、PVCとの混合押し出しはしないで下さい。 床上にこぼれたペレット等は、放置すると足元が滑って転倒を招く恐れがありますので、速やかに清掃して取り除いて下さい。

2.用途に関して

  • ・テナック™を、体内埋め込み用途、体液・輸液に直接接触する用途には、使用しないで下さい。 その他の医療用途にご使用の際には、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。
  • ・テナック™を、食品に直接接触する用途にご使用の際は、ポリ衛協PL(ポジティブリスト)、食品衛生法、FDAに適合したグレードを選んで下さい。その場合は、 必ず 、予め弊社担当までご連絡下さい。
  • ・テナック™のご採用に当たっては、 必ず実際の製品で物性、耐久性等を事前に評価を行って下さい。

3. その他

ご使用に際しては、工業所有権等にもご注意下さい。

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