EN45545-2とは

EN45545-2とは、欧州の鉄道防火規格 EN45545シリーズの中で、「鉄道車両に使用される材料と部品の燃焼挙動に対する要求」を定めた規格です。
EN45545-2 は、3つの論点に基づき設定されています。

  • 火災発生の可能性を最小限にすること
  • 火災が発生した場合に炎の広がりを遅くすること
  • 有毒ガスや煙の排出を抑えること

EN45545-2では、対象となる部材の用途に応じて、要求 (Requirement Set, R番号) が決定されており、R番号に合わせた試験項目が定められています。

旭化成は、欧州鉄道規格EN45545-2(R22/23)の最高レベルであるHL3を取得した、PA66樹脂レオナ™SNシリーズをご提案します。

低発煙性PA66難燃グレード leona SNシリーズ

PA66樹脂レオナ™ SNシリーズ

近年、世界で環境負荷削減や労働者の安全性を重視する傾向が高まり、ハロゲンや赤燐不使用の要求が増えています。

そこで旭化成は環境・安全を考慮し、ハロゲンと赤燐を含まない難燃剤を使用する新しいポリアミド66樹脂(PA66樹脂、Polyamide 66、ナイロン66)レオナ™ SNグレードの開発に着手し、その完成に至りました。

このポリアミド66樹脂(PA66樹脂、Polyamide 66、ナイロン66)レオナ™ SNシリーズは非ハロゲン・非赤燐と言った特徴の他、低発煙性に優れ、高CTIや高RTI、高GWITなどの特徴もあります。

レオナ™ SNシリーズはEN45545-2のR22/R23における①発煙性、②毒性、③酸素指数の3つの試験を実施し、LEONA™最も厳しいHL3の基準をクリアしました。

R22/R23の対象用途は以下の小型部品です。
端子台、変圧器・トランス、遮断器・ブレーカー、開閉器・スイッチ、接触器・コンダクター、コイル、コネクタ、配線ダクト等

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PA樹脂 レオナ™

レオナ™は、耐熱性、強度・靭性、絶縁性、耐油性に優れます。自動車部品、電機・電子部品等、幅広く採用されています。