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変性PPE樹脂 ザイロン™
スーパーエンジニアリングプラスチックアロイ DG、XPシリーズ

2021.06.22

技術・製品紹介

変性PPE樹脂ザイロン™ スーパーエンジニアリングプラスチックアロイ DG、XPシリーズの特長高耐熱性・電気特性・寸法安定性に優れた高機能グレード

新しい部品を開発する際は、耐熱性・電気特性・難燃性・寸法安定性・成形性等、適切な特性を持つ材料を使いこなす事が課題となります。

ポリフェニレンサルファイド (PPS) 樹脂は、高い耐熱性、低線膨張係数、耐薬品性、難燃性に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックとして、自動車、電子・電機部品、給排水用途部品への適用が増えています。

ポリフタルアミド (PPA) 樹脂は、耐熱性・耐薬品性・強度に優れている脂肪族ポリアミド (PA, ナイロン) 樹脂よりもさらに高い耐熱性を持つスーパーエンジニアリングプラスチックです。PPA樹脂も自動車、電子・電機部品への適用が拡大している樹脂です。

旭化成の変性ポリフェニレンエーテル (PPE) 樹脂ザイロン™ のPPSアロイ DGシリーズ、PPAアロイ XPシリーズは、上記のスーパーエンプラPPS、PPAの特性をベースとしながらも、PPE樹脂の特性を付与することによってユニークな特性を生み出しており、お客様の抱えている課題を解決します。

●PPEとアロイするアドバンテージ

PPEの有する以下3つの特徴によって、PPEとスーパーエンジニアリングプラスチックをアロイ化するメリットが生まれます。

  • PPEは汎用エンジニアリングプラスチック の中で最も低比重です。従来の材料から切替える事で軽量化に寄与し、軽量達成分のコストダウン、及び、製品が軽くなることで輸送時のGHG発生量を抑えられます。
  • PPSは、結晶性樹脂であり、成形時の収縮が大きく、また、後収縮により寸法精度を上げることが非常に難しいです。非晶性樹脂であり、成形収縮率が小さいPPEとアロイすることで、良成形性、高寸法安定性・精度を向上させることが可能です。
  • PPAは、結晶性樹脂であり、また、アミド結合を持つことから吸水時に寸法が変化してしまうことがございます。非晶性樹脂であり、吸水率が非常に小さいPPE とアロイすることで、寸法精度を向上させることが可能です。

 

●ザイロン™ DGシリーズ PPS/PPEアロイ

ザイロン™ DGシリーズ(PPSとPPEのアロイ材)は、スーパーエンジニアリングプラスチックPPSに比べて寸法安定性が向上し、反りやバリが少なく良好な成形性を発揮します。 ザイロン™ DGシリーズは線膨張係数の温度依存性が小さく、また高温領域でも安定した機械物性を保ちます。 PPEとアロイすることで電気特性にも優れ、高周波デバイスの設計自由度を高めます。

 

●ザイロン™ XPシリーズ PPA/PPEアロイ

ザイロン™ XPシリーズ(PPAとPPEのアロイ材)はPPAの中でも高耐熱かつ吸水率が低い種類のPPAに対し、更に低吸水なPPEをアロイする事で、高温高湿環境下でも高強度・低吸水・高寸法精度という特徴を持ちます。

ザイロンの特性ザイロン™DG、XPシリーズの特長

PPEアロイが活用される分野について

5G機器、車載製品をはじめ、さまざまな分野で活用されています。

ザイロン用途事例ザイロン™DG、XPシリーズの用途事例

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ザイロン™DG、XPシリーズ
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