技術・製品紹介
2025.07.31
技術・製品紹介
車載ミリ波レーダーの導波管スロットアレーアンテナや携帯基地局のキャビティー型RFフィルターは高い寸法精度と軽量化が求められます。変性PPE樹脂「ザイロン™」では金属部品の樹脂化により高寸法精度を保ちながら、生産コストの低減と軽量化の実現に貢献します。 本ページでは、金属部品の樹脂化に伴う、変性PPE樹脂「ザイロン™」のめっき性能について、塚田理研工業社 での評価結果を元に紹介します。
Together with its partner Tsukada Riken Industries, Asahi Kasei made a significant step towards the application of its modified polyphenylene ether (m-PPE) “XYRON™” in waveguide array antennas, omitting the milling process and allowing for mass production of parts via injection moulding.
樹脂の中には通常の湿式めっき工程ではめっきが困難な場合があります。
旭化成では塚田理研工業社のめっき技術で、変性PPE樹脂「ザイロン™」への湿式めっきを実現しました。密着性も十分であり実用上問題なく、熱衝撃試験後もめっき密着性を保持します。
RFフィルターモック品めっき比較
金属切削で部品を生産するコストに比べ、射出成型の後に湿式めっきすることで費用を大きく削減することができます。通常の湿式めっきが出来ない樹脂は高コストの前処理が必要になりますが「ザイロン™」は高コスト前処理は不要です。この費用削減効果から「ザイロン™」は車載ミリ波レーダーの導波管スロットアレイアンテナや携帯基地局のキャビティー型RFフィルターへの適用に検討されています。
コストダウン可能膜構成例1
ザイロンの良めっき性により直接無電解Cuめっきまたは電解Cuめっきでも密着性を担保できるため低コストでめっきが成立し、コストダウンに貢献可能です。
コストダウン可能膜構成例2
旭化成では塚田理研工業社のように、様々なパートナー企業様と協業させていただきながら各種知見を蓄え、お客様のモノづくりをご支援します。
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