解析事例レオナ™1300Sへのガラス繊維混入不具合

解析依頼内容

製品が破壊した原因を解析して下さい。

解析方法

STEP1 走査型電子顕微鏡解析

破壊開始点部位周辺を走査型電子顕微鏡で解析したところ、破壊開始点は異物混入部位であることが解かった。

STEP2 SEM/EDX元素分析解析

拡大部位をSEM/EDXで元素分析解析を行ったところ、混入異物の大半はケイ素を含んでいたことから、異物はガラス繊維であると特定できた。

解析結果

樹脂切換時のパージ不足により、ガラス繊維が成形機内に残留し、その混入により破壊したと考えられる。

参考技術情報

異物混入品の引張り破断伸度の低下

単位 異物混入品 正常成形品
引張降伏強度 MPa 77 78
引張破断伸度 % 8 56