振動解析

振動解析とは

振動解析とは、振動体の固有振動数と等しい振動を外部から与えたとき、非常に大きな振幅で振動する現象(共振)を避ける設計をするために実施する解析です。
振動解析は最も簡単な「モード解析(固有値解析)」と、「周波数応答解析」に大別されます。

Vibration analysis includes Modal analysis and Frequency response analysis.

モード解析(固有値解析)モード解析(固有値解析)

周波数応答解析周波数応答解析

振動解析でできること

振動特性(固有振動数や振動の大きさ)を得ることで、共振・騒音対策へ繋げることができます。

振動特性(固有振動数や振動の大きさ)を理解し、共振・騒音対策へ繋げる

樹脂(ガラス繊維強化材)を用いた場合

共振・騒音対策として、以下の方法が考えられます。
①固有振動数を使用範囲外の周波数にする
②振動増幅を抑える
ガラス繊維配向の検討、リブの追加や厚みの変更によって、固有振動数を製品使用時の周波数帯から外すことが可能です(下図中①)。
また、金属からの置き換えの場合、樹脂の粘弾性特性により制振効果が大きくなります(下図中②)。

固有振動数の繊維配向依存と振幅の粘弾性依存。